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ソラクサン通信 ブログ版

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east of eden

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ここはまるで天国のようだ

好きなだけ本を読んで、好きなだけ音楽を聴いて・・・
僕を責めるものは誰もいない。昼間の仕事を乗り切りさえすればよいのだ
これは堕落だろうか?




アントニオ・カルロス・ジョビンには対照的なふたつの遺作が存在する。
ひとつはアルバム「アントニオ・ブラジレイロ」もうひとつは「イネージト」、発表時期jは多少ずれているものの、製作時期は重なっているので、事実上ふたつとも遺作といっても良いだろう。
ところが内容を見ると、とても同時期に作られたとは思えない、両極端な音楽になっている。

「イネージト」はジョビンの還暦を祝って製作された限定版で、レコード会社がどんな大物ミュージシャンをゲストに呼んでもかまわないと提案したのを断り、家族や近親者だけで録音されたとてもゴージャスで、親密さに満ちたアルバムである。

いっぽう「ブラジレイロ」はイネージトとほぼ同じメンバーで作られたにもかかわらずその音楽はかなり違っている。すべての曲に満ちているのは悲しみ?いやそんな情緒的なものではない。
坂本龍一はジョビンの音楽のことを「冷たい官能」と呼んだが、ここにはほとんど官能すら存在しない
体の中にある氷のかけらに触れたような、半音階的に下降していって、氷の層にに到達したような

ひんやりとした感触

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by tabby_whiskey | 2007-10-29 21:29 | 物欲カプセル

she's just fine

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なんでこう暑いのか???
と毒づいて見せても、実はその理由はわかっていて、台風のあとのフェーン現象に違いない。

ノア吉の最近の様子をウェブ版に書いたところ、いろいろご心配いただいた。
タビ自身もそのことが引っかかっていて、仕事も手につかない有様(おいおい)
今週末も様子を見に行ってきた。結果は?


杞憂でした。
元気元気(笑) ゆう事は聞かんわ、散歩に連れて行くとぐいぐいリードを引っ張るわ・・・
前回調子が悪かったのは、たぶん夏の疲れがたまっていたのだと思う。
今年の夏は厳しかったし、それでなくても極北のニューファウンドランドを起源に持つゴールデンには日本の夏はきついのです。
by tabby_whiskey | 2007-10-28 18:35 | スナップ

in the bathroom

高遠では風呂に入れなかった。
深夜電力を使う電気温水器は別会計で、手違いで口座振替の手続きがされていなくて風呂の電気だけが止められていた。

富士のアパートに戻り、普段はシャワーだけで済ませるところを、ためしに浴槽にお湯を張ってみる。
いっぱいになったところで湯に浸かる。うぃー
「うぃー うぃー」
やけに残響が多いな

あることを思い出して笑ってしまった。




ジョアン・ジルベルトはいまでこそギター界のスーパーアイドルだが、ジョビンと組んでボサノヴァのムーブメントを起こす前は不遇の時代を送っていた。とはいえ、変人で鳴らしたジョアンのことだ。本人がそれを気にしていたかどうかはわからないがとにかく、リオを追い出され故郷バイーアに戻った彼は、姉夫婦のアパートに転がり込んだ。そして浴室を占領、来る日も来る日もその中でギターを爪弾く。
あるいは、姉の子供たちに「アヒル アヒル」と一定の音程、一定のテンポで歌わせ、それに自分の歌声も合わせる。

今でこそ、バスルームでの所業は残響を利用した新しいコード進行の模索であったといえるし、アヒルの一件はリズムと和製の実験だったと納得できるが、当時の周りの人々から見ればジョアンが狂ってしまったと思われても仕方がないだろう。和声的な音楽を好むミュージシャンにありがちなことに、マリファナの常習者でもあったことだし。

こうしてあのコードでリズムを刻むような独特の奏法と、ささやくような歌唱が生まれた。
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by tabby_whiskey | 2007-10-22 21:12 | ぼやき バカ

I might have teared myself into pieces

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ソラクサン通信 ウェブ版更新しました。
by tabby_whiskey | 2007-10-21 19:03 | 旅行

that joke isn't funny anymore

とりあえずキャメラにフィルムを装てんしてみる。



たとえ撮りたいと思う気持ちがなくても、ブラブラ歩いていたらそのうちいい被写体にめぐり合うかもね。

残業をして食事を済ませて帰宅してもまだ8時、翌朝は7時起床で間に合うので、12時に寝たとしたら自由に使える時間は4時間。これってすごいことだ。前の職場では11時帰宅、5:50起床が平均的な日課だった。

その自由な時間でザ・スミスを聴き、漱石を読んで、時たま写真を撮りに出かける。
学生時代の生活と何一つ変わっていない。脳の中なんて、まったく同じ状態になってるんじゃないかな。

常日頃から「体験の再現性は認めない」などとほざいてるくせにさ・・・
これは反復とは言わないのかね?(あるいは堕落かも知れない)



「あなたのそのジョーク、もう笑えないわ・・・」だってさ
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※業務連絡
この週末、来高遠予定です。
by tabby_whiskey | 2007-10-18 20:30 | f.zuiko 50mm f1,8

everybody's got to live their life

このアパート内の誰かが花粉症らしい。先ほどから若い女性がくしゃみをする、へクシュ、へクシュという声が聞こえてくる。オヤジか?あんた(笑)

かく言うタビも、ここへ越してきてからというもの鼻のむずむずが止まらない。犯人は帰化植物ののセイタカアワダチソウ。

前にも書いたが、この辺一帯は巨大な工業地帯で、車で走っても走っても延々とプラントの群れが続く。それがようやく途切れると湿地帯となり、今度は葦原が延々と続くのだ。
ここはかつて海岸線に沿った湖沼地帯だったところで、今でも地盤がゆるいので建物を建てるとかんたんに傾いてしまい、そのせいで開発から取り残されている。国道一号線のバイパスでさえ、地盤沈下で大きくうねっているようなところなのだ。

その葦原が、セイタカアワダチソウの侵略を受けている。
今日も用があってバイパスを通ってきたが、あたり一面その花でまっ黄色だった。
花粉症にもなるさね


昨夕、近所を散歩していると、小さな社があった。
祭りなのだろうか、沿道に沿って無数の提灯が下がっている。
だが、異常だったのは、そこにひとっこひとりいなかったことだ。
無人の祭り?

そのときはカメラを持参していなかったので撮り損ねたが、まだ今日もやっているだろうと、さっきもう一度カメラ片手に行って見た。するとすでにすべてが撤収したあとで、提灯はなくなっていた。町に張り巡らせてあったしめ縄も・・・

夢か
先日の高遠の堤燈祭りの一件以来、こんなことが続くな
by tabby_whiskey | 2007-10-14 21:39 | ぼやき バカ

at some dark night

夜半、汽笛を聞く
そうか、ここは田子の浦港のすぐそばだった



このアパート、職場へは歩いて10分。朝は7時まで寝ていられるし、残業を2時間して社食で晩飯を食って帰宅してもまだ8時だ。

帰宅後コンビニで振込みをするついでに、久しぶりに夜の海が見たくなってちょっと足を伸ばす。田子の浦港まではすぐだったが、駿河湾に向かって開かれた港の入り口にはなかなかたどり着けない。工場や巨大な倉庫が林立する中、延々と車を走らせる。

港の突端は巨大なコンクリートの塊だった。そそり立つ防波堤のせいで結局外海は見られなかった。
by tabby_whiskey | 2007-10-09 20:53 | 旅行

withdrawal

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ソラクサン通信 ウェブ版更新しました。
by tabby_whiskey | 2007-10-08 17:34 | 田舎暮らし

apartment house

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新しい仕事はすでに10月1日から始まっているものの、借りたアパートの部屋が空くのが4日だったため、今までは約1時間半かけて実家から通っていました。
この連休を利用して引越しを済ませてしまおうという目論見です。

部屋を借りたのはTVでよくCMを流していワンルームマンションの全国チェーン。
それにしてもこの「ワンルームマンション」というのは数ある和製英語の中でも傑作のひとつだな
タバコの銘柄「ショート・ホープ」「ショート・ピース」というのも、外国人が聞いたらびっくりするような、すごいネーミングセンスだと思うが。
あるいは、「文部省がボランティアのガイドラインを策定」というニュースを聞いたアメリカ人がしきりに首をひねっていたりとか・・・
怖い怖い

このアパート(あえてマンションとは言わない)、家賃は相場より少し高めだが、キャンペーン中で、保証金と1か月分の家賃が無料になったので、地元の不動産屋で借りるより、この先2年程度はこちらのほうが得ということになる。2年を過ぎてしまうと相場より高いぶんが上回って、損。でも2年もここにいられるかどうかはわからないわけだし・・・

問題はTVのチャンネル数が6しかないこと。NHK衛星や海外ドラマチャンネルが見られないので、これは英語学習にとってはかなり痛手。また使用できるインターネットはこの会社の独自回線だが、これも速度が超遅いことで有名らしい。これもネットで英語の練習をしているたびにとっては厳しいかな

でも最悪なのは内装、ナチュラルカラーの床や作り付けの家具に、真っ青な色のカーテン。悪夢のようなカラーコーディネイトだ。
どうやってアレンジすれば良いのか?
by tabby_whiskey | 2007-10-07 17:30 | ぼやき バカ

piano piano piano

f0114339_8491164.jpgミシェル・ベロフが若いピアニストの卵たちにピアノを教える、その模様をドキュメンタリーにしたという、なんとも贅沢なプログラムをNHK教育で流している。

今日の教材はラヴェルの「道化師の朝の歌」、生徒はパリ音楽院に在籍している日本人の女性だ。教えている様子を見て思ったのは、やはりというべきか、それとも想像以上というべきか、とにかく、ベロフが曲の構造をできる限り視覚的なイメージに置き換えて把握し、そしてその把握したイメージを生徒に伝えようとしていることだ。とりもなおさずこれは、自身のための演奏のときにも取られる方法なのだろう。
おそらくこれが、色彩豊かな彼の演奏の秘密のひとつなのだと思う。

若いころのベロフの演奏は、「ビロードのような」という形容がぴったりの、優しさに満ちたやわらかい音が特長だった。僕はその豊かな音色を好んだ反面、彼がもっとも得意としたドビュッシーの演奏においては、音楽の革新性、そそり立つ垂直の和声の持つ過激な部分がそがれてしまうのではないか、そんな危惧を抱いていた。

ご存知のとおりベロフは80年代、ヨットでのクルージング中に右手を強打、大怪我をして一時右手が使えなくなる。その後の10年にも及ぶリハビリの結果見事復帰を果たすが、その間に何か決定的な変化がベロフのピアノの上に起きている、僕はそう思うのだ。

以前の、曲の隅々までいきわたった豊かさやさしさに代わって、何か冷たく鋭いものが忍び込んできている。

怪我の後遺症や技術的な衰えを云々する人がいるが、それはさして問題にならないと思う。とにかく目が離せない、そんな感じがするのだ。
by tabby_whiskey | 2007-10-06 20:57